「ドラゴンクエスト」など人気の高いゲームタイトルを展開し、現在はスクウェア・エニックスとして世界的な人気を誇る株式会社エニックスの創業者・福嶋康博とはどんな人物なのか?プロフィールや経歴、創業した会社について調査してみました!
プロフィール
福嶋康博(ふくしま やすひろ)
1947年8月18日生まれ。
日本大学理工学部建築学科卒業。
大学を卒業後は、アメリカやインドなどを放浪し、1974年に個人経営会社として「営団者募集サービスセンター」を設立。事業が成功し、翌年株式化とともに代表取締役社長へ就任しました。
営団者募集サービスセンターの新規事業として1982年に株式会社エニックスを設立すると、一気に株式公開企業まで成長。経営手腕の高い人物であったことが分かりますね。この他にも少年漫画誌として月刊少年ガンガンを発行したり、社団法人コンピュータエンターテインメント協会を設立したりと、幅広く活躍した人物です。
エニックスについて
1982年に設立したエニックスは、翌年には13本ものソフトを一挙発売したことで知名度を獲得。1984年には任天堂と提携し、家庭用ゲーム機市場に参入。「ドラゴンクエスト」シリーズは社会現象となるほどのヒットを記録し、ゲームメーカーとして確固たる地位を築き上げました。
また、1990年には出版業界に参入し、翌年「月刊少年ガンガン」を創刊。月刊漫画雑誌では成功できないという出版会の常識を打ち破り、多くの派生誌を誕生させました。
なお、「ドラゴンクエスト」シリーズがメガヒットを記録したことで日本有数のゲーム会社となりましたが、株式会社エニックス自体は開発機能を持たず、あくまでもゲームパブリッシャー(発売元)でしかなかったとのこと。その後開発に特化していた株式会社スクウェアと相互補完する形で合併し、「スクエニ」の愛称で親しまれるスクウェア・エニックスが誕生しました。
福嶋康博氏の経歴
福嶋康博氏にはこのような経歴があります。
1970年 日本大学®工学部建築学科卒業
1974年 個人経営会社「営団者募集サービスセンター」を創業
1975年 「営団者募集サービスセンター」を株式化。代表取締役社長へ就任
1982年 子会社として「株式会社エニックス」を設立
1996年 コンピュータセンターテインメント協会を設立
2003年 スクウェアと合併し、スクウェア・エニックスの代表取締役会長CEOへ就任
2004年 代表権返上、取締役も退任し、相談役名誉会長となる
2005年 名誉会長に就任
2008年 スクウェア・エニックス・ホールディングス名誉会長を務める
2009年 藍綬褒章を受章
様々な事業を成功へ導き、かつどれもスピード感のある展開ということで、経営手腕に優れた人物であると伺えます。現在は代表権を返上し、名誉会長の座についているようですが、ゲーム業界における残した功績は大きいでしょう。
まとめ
元は別会社の子会社として設立された株式会社エニックス。しかし、社会現象を引き起こした「ドラゴンクエスト」ブームを皮切りに、ゲームメーカーとして一躍人気を博しました。また、当時RPGの分野で競合してた「ファイナルファンタジー」シリーズを展開するスクウェアと合併したことにより、二大王道RPGをどちらも獲得した形に。今後もゲームメーカーとしての活躍が期待されます。