ソニー創業者・盛田昭夫とは?出身・経歴とか調べてみた

日本一のグループ規模を誇り、様々な事業を展開するソニー。創業者として井深大氏を紹介しましたが、もう一人の創業者である盛田昭夫氏とはどんな人物なのか?プロフィールや経歴、創業した会社について調査してみました! 

プロフィール

盛田昭夫(もりた あきお)

1921年1月26日生まれ。大阪帝国大学理学部物理学科卒業。

井深氏と共にソニーを立ち上げたもう一人の創業者です。生家は14代続く造り酒屋で、元大垣共立銀行頭取だった戸田鋭之助を祖父に持ち、元仙台市長の姪で「会社再建の神様」と言われた早川種三氏や敷島製パン創業者が親族にいるなど、経営手腕に優れた家系のようです。

井深氏とは太平洋戦争中に知り合ったことがきっかけで、終戦後にソニー(当時は東京通信工業株式会社)を共に立ち上げたのだそうです。

ソニーについて

1946年に創業したソニー(東京通信工業株式会社)は、真空管電圧計の製造・販売を事業としていました。創業から4年後の1950年に日本初となるテープレコーダーを開発。その後、オランダのフィリップス社のような世界的企業を目指し、輸出に力を入れる方針を打ち出したのだそうです。

1980年代からはオーディオのデジタル化にも積極的に取り組み、フィリップス社と共同してCDの開発、MD規格の立ち上げ、DVD規格の立ち上げ参画、フィリップス社らと共同してブルーレイディスクの規格策定などを展開。

ゲーム業界には1993年から参入し、ハードメーカーとして先行していた任天堂と並ぶ二大メーカーの地位を確立。「プレイステーション」シリーズは誰もが知る家庭用ゲーム機となりました。

盛田昭夫氏の経歴

1946年 井深氏とともに東京通信工業株式会社を設立。常務取締役に就任。
1951年 三省堂社長の娘・亀井良子と結婚
1959年 ソニー代表取締役副社長に就任
1960年 アメリカにソニー・コーポレーション・オブ・アメリカを設立し、取締役社長に就任
1971年 ソニー代表取締役社長に就任
1976年 ソニー代表取締役会長に就任
1986年 経団連副会長に就任
1991年 勲一等瑞宝章受章
1992年 イギリス王室から名誉大英勲章、ナイト爵の称号を授かる
1994年 ソニーファウンダー・名誉会長に就任
1998年 フランスからレジオンドヌール勲章コマンドゥールを授かる
1999年 正三位の位階を授与。勲一等旭日大綬章を受章。
     タイム誌の「今世紀に重要であった100人」に選出

今や世界的な企業となったソニーの創業者という功績が認められ、国内外から勲章を与えられているようです。共に創業した井深氏は様々な分野で活動していたのに比べ、盛田氏はソニーの活動一本で活躍してきたことが分かります。

まとめ

日本国内に留まらず、世界的な大企業となったソニー。タイム誌が選出した通り、20世紀の重要な偉業を果たした一人と言えるでしょう。ゲーム分野から見ても、ソニーの初代ハード機である「プレイステーション」は、ファミコン以来任天堂の独占市場だったゲームハードにおいてトップシェアを獲得するなど、その功績は大きいと言えます。